ボロアパートを所有する大家さんにとって、家賃下落は避けられない問題です。
3万円の家賃でなかなか入居者がつかず、近隣相場に合わせて28000円にしたら入居希望者があった、という例は良くあると思います。
建物が古くなり、周りに魅力的な物件が増え、普通は家賃は下がる一方です。
家賃を上げる事があるとしたら、リフォームの後。
私のボロ物件もそうでした。
家賃を上げる
岐阜市築50年木造2DK
駐車場なし(150m歩けば月極がある)
ほとんどの人が3万円で入居している物件で、去年購入時に2戸空室でした。
最低限の仕様までリフォームをして、家賃を32000円に上げました。
駐車場なしで、32000円。といえば、
お気付きの方もいらっしゃると思いますが、岐阜市の生活保護の住宅扶助の上限である、32000円です。
1人暮らしの生活保護者なら、岐阜市から家賃として32000までは支給されます。
28000円の家賃のアパートなら、住宅扶助は28000円までしか支給されません。
それなら家賃を32000円に上げて、近隣の28000円の物件より快適にして住んでもらおうではありませんか。
メリット
大家 頂ける家賃が上がる
生活保護者 他の物件より快適
デメリット
大家 リフォーム費がかさむ
役所 支払う家賃が上がる
生活保護費の増大に拍車をかけるプランに見えますが、合法的に保護を受けている方が、快適に生活できるためなら良いのではないでしょうか。
不正に生活保護を受ける人、生活扶助がタバコとパチンコに消える人とは別の問題です。
契約時一時費用
その他にも2年に1度、契約時一時費用として、41600円(上限)の支給があります。
契約更新料15000円(家賃3万円の場合。契約書に家賃の半額と記載が有る事)
火災保険料12000円(6000円/年)
保証料として15000円
家賃滞納も気になる所ですが、市役所から直接大家に振り込んでもらうようにしたので、入金遅れは皆無です。
この物件購入時は、まず市役所から入居者に生活保護費が振り込まれ、その中から入居者が大家に家賃を振り込んでいました。
この場合、振り込み手数料は入居者負担が普通です。
市役所から直接大家に振り込んでもらう場合は、市役所が振り込み手数料を持ってくれ、入金遅れも無し。
断然おすすめです。
おすすめと言っても、ボロアパートの経営自体は誰にでもおすすめできる物ではありません。
もし足を踏み入れるなら、気持ちもボロボロになる事を覚悟して臨んでください(笑)