海外で航空機の出発が遅延した場合、宿泊費や食事代がクレジットカードの保険で出る。
と聞いたことはありませんか？
まさに私がその程度の知識だけでその状況に出くわし、出るはずの保険金が出ませんでした。
次回のために、事前に知っておくべき事についてまとめます。
今回の私の状況
今回の私の状況を簡単に記します。
3/13夜
深夜0：55ペガサス航空の便でアンマンに向かうため、21：00ごろアンタルヤのホテルをチェックアウト
22：00ごろ予定通り空港のカウンターでチェックイン、荷物を預け、保安検査後、ラウンジへ
チェックイン時点では、何の違和感も無かった
23：45電光掲示板にゲートオープンの指示があり、ゲートに向かう
23：50ゲート到着、0：55発の便なのにすでに搭乗は始まっていて、残り10人ぐらい
23：55搭乗券を確認され、ゲート通過
3/14
0：00ゲートの先に進むと、飛行機やバスは無い、他の乗客も迷っている
ゲートの方へ引き返すと、係員がこっちだと案内するが、飛行機の方向ではない
なぜかアライバルゲートに案内される(この空港に到着した乗客が来る場所)
空港関係者がアンマン行きだと言っているので間違いではなさそう
他の15人ぐらいも同じ方向へ歩く
baggage claimに到着(この空港に到着した乗客が、荷物を受け取る場所)
ここで初めて、アンマン行きの便がキャンセルになった事を知る
預けた荷物を受け取る
0：05航空会社が手配したバスに乗る、ホテルに行くらしい
乗車しているのは約15人のみ。ブラジル人の４人家族、アラビア語しか話せない人など
バスが出るまでの間、これからの状況を確認しようとするも、この担当者はペガサス航空の社員ではないためわからないらしい。明日ホテルにペガサス航空の人が行って、振替便の対応をするらしい。
0：10バス出発
0：50ホテルに到着。調べたら、プール付きの５つ星ホテル。
全員チェックイン。英語とトルコ語ができるおじさんを中心に、今後の事を話す。
明日何時にペガサス航空の人が来るのかは不明
ホテルの受付も、とりあえず今日は休めの一点張り。
1：00部屋に入る
ここからは調べたい事がたくさんあります。
振替便手配ができるペガサス航空の窓口を探す(できれば最短便の予約)
クレジットカードの遅延損害金について確認
アンマンで予約してあったバスのキャンセル(できれば払い戻し)
詳細は省略しますが、最短で到着する振替便を予約しました。
予定 3/14 0：55ＡＹＴ発 3：05ＡＭＭ着
振替 3/14 11：40ＡＹＴ発 13：00ＳＡＷ着
3/15 0：15ＳＡＷ発 2：55ＡＭＭ着
予定ではアンタルヤからアンマンの直行便でしたが、その便が４８時間後しか無かったため、
アンタルヤ発、イスタンブール経由、アンマン着、約２４時間遅れでアンマンに到着できる便にしました。
保険の内容
私が事前に知っていた保険の内容は、遅延や欠航した場合、宿泊や食事代に保険が出るらしい、という程度でした。
現地でスマホで調べた所、私がメインで使っているダイナースカードの保険内容は以下のような内容でした。
自動付帯 (利用付帯の場合は、旅行費や交通費等でそのカードを使った場合のみ有効になる)
飛行機が６時間以上遅延した場合に出る
宿泊３００００円、交通費１００００円、食事代５０００円
地震や津波による欠航の場合は出ない
アンタルヤの空港でwifiがあったため、日本の保険会社に電話しました。
電波がかなり悪くて全然話は進みませんでした。
宿泊と食事、など２種類以上の申請は不可で、宿泊なら宿泊費のみ、宿泊費と交通費の負担が無い場合は食事代が出るなど、どれか高い金額の項目でのみ保険金が出る事がわかりました。
誤算その１、交通費の領収書が無い
空港に行く事を優先していたため、空港までの交通費が出るなんて事を忘れていました。
空港に到着し、保険会社に電話してから気付きました。
この領収書があれば、交通費として１００００円の保険金が出ていたでしょう。
保険会社が言うには、写真やスクリーンショットではなく、領収書の原本が必要。
駅で買う切符で領収書が出るのか？
UBERで紙の領収書をもらった事がないけど？
普通のタクシーなら紙の領収書を持っているのか？
いろいろ疑問はありますが、保険が出る可能性は高そうです。
保険を請求した事のある友人が、紙のレシートではなく、写真で通った事があると言っていました。保険会社にもよるかもしれません。
タイでＢＯＬＴドライバーをしている友人に聞いた所、彼の場合は紙の領収書が出せるようです。全員が持っているかは微妙です。
旅にトラブルは付きもの。気持ちを切り替えて、食事代が出ればいいかと思い、以前から行きたかったレストランに照準を合わせていました。
誤算その２、出発地での出費しか出ない
再掲
予定 3/14 0：55ＡＹＴ発 3：05ＡＭＭ着
振替 3/14 11：40ＡＹＴ発 13：00ＳＡＷ着
3/15 0：15ＳＡＷ発 2：55ＡＭＭ着
もともと予定していた便は、アンマンへの直行便。
振替便もアンマンへの直行便なら、わかりやすくて問題はありませんでした。
しかし今回取った振替便は、イスタンブール経由のアンマン便。
私は経由地のイスタンブールの、行きたかったレストランＮｕｓｒ－Ｅｔで食事をし、領収書をもらってきました。
１カンあたり６００円のタタキロール
なんの疑いもなく、アンマンに着くまでの時間での食事代が出るものと思っていました。
しかし今回の場合、出発地であるアンタルヤでの出費しか対象になりません。
後日、保険金の請求方法について電話した時に、この事実を知らされます。
結局予定よりアンマンへの到着は２４時間遅れたのに、保険金は全く出ないという結果になりました。泣
今後の対策、保険会社名と自動付帯の確認
今回幸いだったのは、病気や怪我、犯罪関係ではなく、ただの遅延だった事です。
おまけに、出ると思っていた食事代が出なかったというだけで、この遅延のおかげで行きたかったレストランに行けたうれしさまでついてきました。
将来本当にやばい事態になった時のために、
保険会社の連絡先
自動付帯か利用付帯かの確認
は事前に把握しておく事をおすすめします。
保険会社の連絡先
これはもちろん、いざとなった時の連絡先なので知っておいた方が良いのと、違うクレジットカードで保険会社が違う場合、両方の保険が適用できる場合があるためです。
基本的に、例えば宿泊費３００００円を請求する場合、保険会社Aから３００００円、保険会社Bからも３００００円は請求できません。
ただし項目が違う場合は請求できるようです。
例えば保険会社Aから宿泊費３００００円、保険会社Bから食事代２００００円、等です。
カード発行会社によって保険会社や自動付帯かどうかは変わります。
私の手持ちカード
以下は私のクレジットカードですが、これだけわかっていると少し安心します。
②と⑥は同じＶＩＳＡのカードでも、発行元がＪＡＬのものとベトナムエアラインズのもので、保証内容や自動付帯かどうかも違います。
①と②の保険会社は同じ東京海上日動で、カードが別でも保険窓口の電話番号は同じです。発行元との契約により、遅延保証の有無が違います。
例えばＪＡＬカードだけで２０種類ぐらいあり、ブランドにより問い合わせ先が違う事があります。下記は私の一例です。
① ＡＮＡダイナーススーパーフライヤーズプレミアムカード
自動付帯、東京海上日動、海外からは81-3-6758-2460
三井住友トラストクラブ カード付帯保険受付デスク0120828929
遅延保証あり、宿泊３００００円、交通費１００００円、食事代５０００円
家族カードも同様の保証あり
実費ではなく、宿泊費が２５４０円でも３００００円出る
② ＪＡＬグローバルクラブ Ｃｌｕｂ－Ａカード (ＶＩＳＡ)
自動付帯、東京海上日動、海外からは81-3-6758-2460
事故報告0355373590
遅延保証無し
③ デルタスカイマイルアメックスゴールドカード
利用付帯、損保ジャパン、65-6535-1561(シンガポール、コレクトコール)
アメックス カード付帯の旅行傷害保険0120234586
遅延保証あり、食事代２００００円のみ
ただし実費なので、３０００円の食事をした場合、３０００円しか出ない
④ セゾンゴールドアメックスカード
利用付帯、損保ジャパン
遅延保証あり、３００００円までの実費
宿泊費や交通費、食事、通信費も含む。
３００００円近く使って、請求を却下された時のダメージが大きそう
⑤ コストコグローバルカード (Ｍａｓｔｅｒ)
利用付帯、損保ジャパン
遅延保証無し
⑥ ベトナムエアラインズカード (ＶＩＳＡ)
利用付帯、損保ジャパン
遅延保証無し
自動付帯か利用付帯かの確認
自動付帯のカードなら、旅行前にする事はなにもなく、事故が起きた時に保証されます。
利用付帯のカードなら、以下のような支払いを旅行前にする事で、保険が適用になります。
保険適用の対象となるカード決済例
パッケージツアー、航空券、新幹線、バスの運賃
カード会社にデータが反映された時点ではなく、支払った時点から適用
対象外となるカード決済例
ホテルの予約、レンタカーの予約、燃油サーチャージ、スイカのチャージ
どんなに良い保険内容でも、利用付帯のカードを使用していなければ、いざという時に保険は適用されません。
私の場合、デルタアメックスゴールドカードとセゾンゴールドアメックスカードが内容がよさそうなので、行きの交通費で使っておくとさらに安心できます。
旅行前に、ご自身の保険を確認してみてください。