私の旅の楽しみの一つ、シェアハウスでの宿泊。
旅行業界ではドミトリーと言うらしく、日本語では相部屋の宿の事です。
ホステルやゲストハウスと呼ばれる施設もありますが、1つの部屋にベッドが何台かあり、水回りを共用する点は共通しています。
一般的に安く泊まれる事が、ドミトリーを選ぶ第一の理由かと思いますが、私にとっては違う国の人と話せる環境を作れる事が一番の楽しみです。
宿泊者同士がコミュニケーションを取れるような共用部がある事が多く、海外に友人を作りたい私のような人にはピッタリです。
この記事では、タイで泊まった2件の宿でどんな事があったのか、日記風に振り返ってみます。
バンコク、Comfy Bed Hostel
バックパッカーの聖地と呼ばれるカオサンロードから300mの位置にあるホステル。
2023年3月に2泊して2812円という安さのこの宿は、Airbnbで見つけました。
安宿なのに評価は良く、写真もおしゃれにまとまっています。
宿泊当日はタイに到着した日で、スワンナプーム空港から出るカオサン行きのリモバスに乗ったら、カオサン通りの南の通りのバス停で降ろしてくれました。
赤丸で囲ったのがカオサンロード、矢印の先がホステル。
グーグルマップを見ながら、南へ約200mスーツケースを引きずって歩くと、予定通りに到着。
入口の前は、久しぶりの海外のため少し緊張。。。
中にどんな人がいるのか、どんな状況なのか全くわかりません。
カギがかかっていたのでインターホンを押すと、受付の人が出てきてくれました。
さてここから頭は英語モード。
場所は間違いなかったものの、実はホテルの名前を勘違いしていて入口に予定の名前が書いていなかったので、予約の紙を出してここで合っているか聞きました。
チェックインはもちろん英語。
これを読んでと言われたので目を通すと、デポジットで現金を預けるようで、規定の200バーツ800円を預けました。
バスタオルと、出入口のカードキーを受け取って、ベッドに案内してもらいます。
案内されたのは3階。
ドアを開けるとビックリ。
6畳ぐらいの部屋の左右に2段ベッドが6台あり、左に6人、右に6人ぐらいの超過密部屋。
真ん中の通路の幅は80cmぐらいしかなく、そこにはバックパックや荷物が散乱。
そして薄着の男女が通路に足と顔を出して、リラックスタイムを満喫していた。
男性の一人なんてパンツ一枚で、彼らは顔見知りのようだった。
床面積の90%は荷物であふれており、受付の人と私は残りの10パーセントの床を通ってベッドまで歩いた。
受付の人は、あなたのベッドはここよと教えてくれるが、そのベッドの上にも洋服が散乱していた。
一人の女性が申し訳なさそうに片付けて、私はようやく自分のベッドに着席したのだった。
この状況が楽しそうと思えるか、ゆっくり休めないと思うのか、ドミトリーが好きか嫌いかの分かれ目なんでしょう。
超楽しそうです。
彼らが深夜までパーティーしているなら、私も参加するでしょう。
彼らは英語ではない言葉で話しているので聞いてみたら、フランス人らしい。
荷物を整理していると、男性が話しかけてきました。
彼はこの部屋のフランス人達の友人だが、彼一人だけ違う部屋にいるらしい。
もしよければベッドを変わってくれないか、との事だ。
私はオッケー、フロントがオッケーしてくれたらいいよと話し、フロントに確認し、ベッドを交換する事に同意。
到着してから5分程度で、すぐにフランス語圏をあとにするのだった。
次の部屋は4階。
水回りは全て3階にあるため、多少不便にはなりそうだがそれ以外に問題ない。
水回りはよく清掃されており、手動のウォシュレットもある。
この間取りで困るのは、シャワーを使う時に物を置く場所が無い事。
シャワールームのドアを開けるとすぐに共用部のため、着替えやバスタオルをシャワー室の中に置いておく必要がある。
下に置くと濡れてしまうため、上の方にあるタオルハンガーに全部置いておく事になる。
私の場合はジーパンとスリッパは外に置き、新しい着替えと脱いだ服とバスタオルをなんとかタオルハンガーに置いた。
買い物袋とS字フックとかがあると便利かも。
4階の部屋はまだ19時前なのに電気は消灯されて静かで、3階の陽キャ用パーティールームとは真逆の、陰キャ専用ドミトリーだった。
通路は広めで荷物もまとめてあり、人間らしい生活が送れそうだ。
たまに中国語が聞こえてくる。
この4階の部屋の中ではあいさつする程度で、住人と話す事は無かった。
1階の共用部にはだいたい誰かがいて、外出前後に顔を合わせる事になる。
オープンな人は笑顔であいさつするし、話かけるなというオーラを出しながらパソコンに集中している人もいる。
このComfy Bed Hostelで私は何人かと話したが、中国人が多かった。
上海に住んでいて寒いのが嫌いなのでタイに住みたいという人。
中国人でオーストラリアに住んでいる人。
ブリスベンに住んでいるが生活がつまらない、日本に住みたい。
いろんな人生の人に出会う事ができる。
私自身は、日本に住んでいるが寒いのが嫌いなのででタイに住みたい、と思っている。
ただ他の国の人に聞くと、日本にポジティブな意見を持っている人が多い。
ブリスベン在住の男性はブリスベンはつまらないと感じており、日本に行った事があるが日本はすばらしいと話す。
今の生活であたりまえになっている幸せは、本人には感じにくいものなのだ。
じゃあ僕はブリスベンに帰るから、あなたは日本の僕の家に帰っていいよと言っておいた。
このドミトリーでの2泊で、連絡先を交換したのはこの彼だけだった。
私は、行きたい国リストに入っている人とは積極的に連絡先を交換している。
温暖な気候のオーストラリアは、移住候補地の一つなのだ。
宿に宿泊中や就寝中に特に問題はなく、どこでも寝られる私にとっては十分な設備。
時間があればもっと共用部に入り浸って友達を作っても良いと思います。
プーケット、baan baan hostel
次のドミトリーは、プーケット。
バンコクから南へ約1000km、飛行機で1時間20分ぐらいの位置にあるリゾート地です。
この宿も、安いのに評価が良かったので即決した宿です。
プーケット島の北にあるプーケット空港から、プーケット島南東にあるオールドタウンという街まで、エアポートバスが出ています。
オールドタウンにある宿の近くまではこのバスで行けるので、とりあえずバスに乗って、到着した場所で宿までの道を考えるスタイルです。
バスの料金は100バーツ、400円。
もしバスを降りる位置から宿までの距離が遠かったら、GrabかBolt等の配車アプリを使えば車で迎えに来てくれます。
今回は宿まで微妙な距離、約600mぐらいの地点で降ろされたので、スーツケースを引きずって歩く事にしました。
段差が多く歩きにくいですが、10分ぐらいでなんとか到着。
Baan Baan Hostelの看板がありました。
この宿はまさかの、外で靴を脱いで、靴を外に放置するようですww
たしかにこれも良い。
バンコクのドミトリーの下駄箱は丁寧に扉付きで、開けると悪臭が放出されていました。
屋根はあるものの、雨で濡れても乾くし問題ないという感覚なんでしょう。
チェックインはスムーズ&フレンドリーに進みます。
ここでもデポジットを預け、説明を聞き、バスタオルをもらいました。
こういうドミトリーは、歯ブラシやカミソリはありません。
ボディソープとシャンプーはだいたいありますが、なぜか泡立たない物もあるので、持参するのも有りだと思います。
ここはウォーターサーバー、コーヒー、バナナが無料であるそうで良心的です。
部屋の外にはロッカーがあるおかげで、部屋の中はすっきりしています。
ロッカーのカギは持参するか、フロントで有料レンタルできると思います。
右に4人、左に4人の、8人部屋
洗面台もきれいに保たれている。
ここも扉の中にはタオルハンガーのみで、物を置く場所がない。
宿の近くからプーケット各地までのバスが出ていると、受付のお姉さんが教えてくれました。
このお姉さんによると、英語への苦手意識なのか日本人と韓国人は積極的に話さない人が多いらしい。
英語初心者の中ではトップクラスの英語力を誇る私は、少し褒められた気分です。
自分のスペースはこのように、1m×2mのベッドの上だけ。
ここはバンコクとは違い、世界中から旅行者が集まっている印象。
たまたま部屋が一緒だったのはアメリカ人、オーストラリア人、トルコ人、インド人。
うれしい事に、行く可能性がある国ばかり、たぶん全員20代。
この部屋はフレンドリーな人が多く、各国代表とインスタを交換しました。
皆様プーケットには1週間以上滞在して、アイランドホッピングの予定らしい。
私はプーケットのみで2泊という、こんな所で日本人らしさを発揮してしまいました。。。
私はまだ日本人の常識の範囲内にいると実感したのでした。
向かいのベッドにいたオーストラリア人女性2人は日本語を勉強しているらしく、「あなたは夕食に何を食べますか」とか、寝る前に「おやすみ」とか日本語で言ってくれるので和みます。
私は英語が話したいんですけどww
この宿も宿泊時に問題は無し、1泊2000円以内。
特にリピートしたくなるドミトリーでした。
ドミトリーでの貴重品の管理
ドミトリーで気を付けたいのは、貴重品の管理。
カギ付きのロッカーがあれば、そこは唯一の安全地帯でしょう。
私の場合、鍵付きのスーツケースを持っていったので、シャワー等少しでもベッドを離れる時もカギをかけてベッドを離れていました。
もちろん現金、パスポート、スマホはトイレやシャワーの中でも持って行きます。
他の人はどうかというと、ベッドの上にスマホが置いてあったり、何も持たずにシャワーを浴びていたり、管理が雑な人が多い印象です。
タイ全体を見れば治安が良いのですが、ドミトリーはどんな人が同じ部屋に泊まっているのかわかりません。
いつベッドを物色されても良いように、貴重品は肌身離さず持ち歩くのが基本と考えた方が良いと思います。